積立投資をはじめよう!!

ストレス時代、インフレ時代を乗り越えるたったひとつの方法

積立投資を成功させる、支出を減らす工夫(固定費の棚おろし)

 いよいよ積立投資のための天引き(収入からの引き落とし)が始まりました、早速、投資先として何を買えばいいかと考えられているかもしれません。
 しかしその前に、おさえておくべき事があります。

 積立投資を成功させるためには、天引きした残りの収入で生活していかないといけません。
 日常生活のやりくりに困って、積立投資した資金を解約したのでは意味がありません。積立投資が継続しないのです。

 積立投資を始めた数か月は、天引きの金額を頻繁に調整します。
 やりくりに困ってはいけないので、ほんの少しの金額しか天引きしないのも意味がありません。
 最近は1000円から投資が出来るような証券会社もありますが、1000円天引きしても日常生活に影響がないのであればもう少し多く天引きしましょう。
 生活が苦しいかなと思えるギリギリの線で調整するのが良いです。

 そうして決定した金額で天引きした残りの収入で生活するためには、支出を減らすことを考えないといけません。
 支出を減らすために、様々なところで色々な節約術が紹介されています。
 しかし、ここで私は「固定費を減らす」をお薦めしたいと思います。

固定費の棚おろし

 「固定費」というのは、毎月定期的に一定金額を支払っている支出の事です。
 例えば、家賃、駐車場代、毎月行っている美容室代、サブスクで定期的に支払っている料金などです。

 まずはこの固定費を、今どの位使っているのかをすべて書き出してみるのです。
 引き落としされている金額、頻度を通帳などで確認していきます。
 自分の覚えていないような引き落としがあるかしれません。このように固定費を全部書き出していきましょう。

 全て固定費を書き出しましたか?
 次に書き出した固定費を見直していきましょう。
 自分の覚えていなかった引き落としは、今の自分に必要のないサービスではないですか。
 最近使っていない動画サービス。全く行っていないスポーツクラブの年会費など気付くことも色々あるでしょう。
 このように使っていないサービスは、ひとまず解約しましょう。

 もうひとつ、大きい金額を払っている固定費を安いものに変えることも検討します。
 例えば、携帯電話を格安SIMに変えて料金を安く抑える、現在住んでいる賃貸マンションの住み替えを検討し、家賃を下げるなどです。

 しかしこれらは、単に安くなるからそれでいい訳にはいきません。

 何故なら、安くなることに伴うデメリットもあるからです。
 格安SIMであれば、設定を全て自分でやらないといけませんし、住み替えであれば安い物件は交通の便が悪くなる、古い物件になってしまうかもしれないからです。

 それらを許容出来るかどうかも検討するのです。

 無理をして見直して、安くしなければいけない訳ではありません。
 自分にとって許せる部分、譲れない部分があります。
 それをリストを見ながら検討し、許せる部分だけを見直すのです。

 これは言い換えれば、「固定費の棚おろし」です。

 このようにひとつひとつ検討すれば、自分の中にある基準が分かってきます。それが「自分の価値観」です。

 自分の価値観を見つけるのはとても大事です。
 周囲から言われたことを受け入れてしまい、必要ないのにお金をつかっています。
 それが自分の価値観によるものなのか、そうでないのか。それを確認して、自分の価値観に沿ったものにお金を使う。
 そうでないものは見直して、浮いたお金を資産づくりに使うのが合理的です。

 自分の価値観を見つけるためにも、「固定費の棚おろし」をすることを強くおすすめします。


 このように固定費を見直すことで、天引きを差し引いた収入で生活が出来るようになります。
 これでようやく積立投資がスタートラインに立ったのです。


 次回は、いよいよ投資先の選定です。引き続き読んでいただけると嬉しいです。